②からのつづきです。
新卒で入社した金融の会社(銀行業務以外もやる会社だったので、こう表現します)では、
いきなり窓口業務を任されました。
思い起こせば、高校時代にレジ打ちをしていたとき、
「接客は嫌だ」「お金を扱う仕事だけは絶対に就くまい」
と心に決めていたはずなのに。
なぜ私は、よりによって“接客+お金”という最強コンボの金融事務をしているのか。
入社してすぐに思いました。
私ってバカ。
そして、当たり前のように現金の数え間違い。
合わなくて残業。
ケアレスミスのオンパレード。
怖い先輩から怒鳴られ、モノを投げられたこともありました。
今思えば、あれが許されていた時代って何なんでしょうね。
よく私、生きてこれたなと思います。
ある時、硬貨棒をたくさん入金しに来られたお客様がいました。
硬貨棒は目視で数えます。
全部数え終えて、入金処理をしました。
その日の締め業務のとき、出納担当者が言いました。
「おかしい、25,000円合わない」
背筋が凍りました。
私?私が数え間違えたんじゃない?
出納担当者は何度も金庫とデータを付け合わせています。
「こんな違算は初めてだ」
私は耐え切れず、
「きっと私が数え間違いしたのだと思います。申し訳ありません」
と深く頭を下げました。
皆さんは「いや、そうと決まったわけじゃないよ」と庇ってくれましたが、
その日、硬貨棒での入金はそのお客様だけ。
処理したのは私だけ。
(小さな支店だったので、すぐにわかるのです)
始末書を書きながら、
「ああ、やっぱり私はこの仕事向いてないんだな」
と心の底から思いました。
そして私は2年で退職します。
続きます。